<一回目>
トモエ「(よしっ!誰にも気づかれていませんわ!)」
ジャン「…アレ?あそこにいるのは……トモエさんだ!お〜い、トモエさっ………ん?なんか様子がおかしいなぁ…(挙動不審だし…あの、手に持ってるのは何だろう?そうだ!このまま後を付けて、ビックリさせて…驚いたトモエさんを拝ませてもらおーっと…むふ。そうと決まれば、慎重に尾行しないとな…なんたって、トモエさんは武者巫女なんだから…)」
トモエ「(フフフ…待ってて下さいね♪)」
ジャン「(よーっし!尾行開始!)」
トモエ「…………♪」
ジャン「(いったいどこへ行くんだろう?なんだか嬉しそうだな…)」
トモエ「…………」
ジャン「(うーん…どこまで行くんだ?やっぱり、あの荷物が関係あるのか…?ん?まさかっ!トモエさんには、特定のお付き合いしている人がいて…その人と密会するのでわ…?だから、あんなに嬉しそうなのか…!どこのどいつだ!?トモエさんを一人占めしようとしてる奴は!トモエさんは、皆のものだぞ!顔を確かめるまでは帰らないからな!)」
トモエ「…………♪」
ジャン「ハァ…ハァ…ハァ……ど、どこまで歩くんだ……?もう、僕…歩けません……」
トモエ「この辺ならいいですわねっ!」
ジャン 「(!!!つ、ついに!?誰だ!?どこにいるんだ!?)」
トモエ「さぁ、出てきてください!ケーキさん!!」
ジャン「(ん?…ケーキ?へ?あ!トモエさんの荷物から…)」
トモエ「ん〜おいしそう!いただきまーっす♪」
ジャン「…………」
トモエ「……一人で食べるのは、やはり…少し、みなさんに悪い気が……でも……」
ジャン「ホントにおいしそうにたべるなぁ…)」
トモエ「ん〜!おいしいっ♪」
ジャン「(幸せをジャマしちゃ悪いな…!ここはおとなしく戻るか…)」

<二回目>
トモエ「ヤァ! ヤァ! でぇぇい!!!」
ジャン「おお! さすがトモエさん!」
トモエ「あら、ジャンさん。いらしてたんですか?」
ジャン「トモエさんの声が聞こえたんで、見にきたんです。」
トモエ「そんな…見ててもつまらないですよ?」
ジャン「そんなことないですよ! 勉強になります!」
トモエ「そ、そうですか?
    ……恥ずかしいですわ…」
ジャン「ささ!僕のことなんか気にせず、
    修行を続けて下さい!」
トモエ「は、はぁ…わかりました。
    でも…あんまりジロジロ見ないで下さいね?」
ジャン「はい! 普段通りやって下さい!」
トモエ「き、緊張します…
    では…! ヤァ! トォ!!」
ジャン「(むふふ…いいなぁトモエさんは…
    お嬢様と違って…
    おお!! ゆ、揺れてる〜!!!)」
トモエ「(なんか、やりづらいです…)」
ジャン「(むふふ…あの、巫女の服でもわかるボディ…
    きっと凄いんだろうなぁ…)」
トモエ「……ん?」
ジャン「(あ〜! トモエさ〜ん!)」
トモエ「ちょ、…ジャンさん!?
    どこ見てるんですか!?」
ジャン「むふふ…むふふふふ…」
トモエ「ぜ、全然聞いてない…
    もう知りません!!! 破廉恥な人は嫌いです!」
ジャン「トモエさ〜ん…ん? アレ?
    トモエさん、どこ行ったんだ?」

<三回目>
ジャン「イイコト聞いたぞ〜!
    トモエさんがあっちで着替え中だって!
    …むふふ♪」
ジャン「何かあったら危険だから、
    僕が監視しとかないとなぁ…!
    むふふふふ…♪」
ジャン「待ってて下さいね〜!
    トッモエさ〜ん!」
ジャン(あ!! トモエさんだ! い、今まさに服を…)
ジャン(…アレ? 服を…着てる?)
トモエ「ふう……」
ジャン(し、しまった〜! 遅かったか〜!
    せっかく、トモエさんの裸が見られると
    思ったのに…)
トモエ「……やっぱり………」
ジャン(ん? …やっぱり? どういう意味なんだ?)
トモエ「はぁ…どうしましょう………」
ジャン(何か悩んでいるのかな?)
ジャン(う〜ん…はっ!!!
    こ、これはチャンスじゃないのか!)
ジャン(悩んでいるトモエさんに優しく声をかけ、
    さりげなく相談に乗り…
    二人だけの秘密の関係に…むふふ!)
トモエ「!! そこにいるのは誰ですか?」
ジャン「あ、トモエさんじゃないですか?
    どうしたんですか?」
トモエ「ジャンさんでしたか…
    わたくしは、先ほどまで着替えを…」
ジャン「そうなんですか…
    ところでトモエさん?」
トモエ「はい。なんでしょうか?」
ジャン「なんか、元気がないようですが…?
    どうかしましたか?」
トモエ「え! そ、そんなことないですよ!
    い、いつも通りですわ!」
ジャン「いいえ! 僕にはわかります!
    悩み事があるなら言って下さい!
    これでも僕、男ですから!」
ジャン(決まった〜!
    これでトモエさんは…むふふ♪)
トモエ「大丈夫って言ってるじゃないですか!
    わたくしに話しかけないで下さい!!」
ジャン「へ? ト、トモエさん?」
ジャン「そ、そんなぁ〜…僕、まだ何もしてないのに…」
ジャン「あ…覗こうとしてたの、バレてたのかな……?」
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<四回目>
ジャン 「う〜ん…この前のトモエさん……
      やっぱり、少し変だったよなぁ…
      あんなに怒る人じゃないのに……」
     「あれから、なんだか避けられてるみたいだし…
      う〜ん…とりあえず謝っておくか…」
     「トモエさんの好きなケーキを持っていけば
      許してくれるだろう! うん! それがいい!」
     (トモエさん喜ぶだろうなぁ…
      いきなり抱きつかれたりして! むふふ……)
トモエ 「あの…ジャンさん?」
ジャン 「うわ! ト、トモエさん!?
      …どうしてここに?」
トモエ 「いえ、あの…この前のこと、謝ろうと思って…
      いきなり怒鳴ってしまって…」
ジャン 「あ、ああ!! いいんですよ、あんなの!
      慣れてますから!」
トモエ 「でも、心配して下さってたのに…わたくしったら……
      …ごめんなさい。」
ジャン 「大丈夫です! 怒ってませんよ?」
トモエ 「ほ、本当ですか?
      よかった…」
ジャン 「それよりこれ、食べません?
      トモエさんの好きなケーキです!」
トモエ 「ケ、ケーキですか?
      ……いりません。」
ジャン 「ど、どうしてですか?
      トモエさん、ケーキ大好物じゃないですか?」
トモエ 「そ、それが…あの…
      最近、体が…その…重くなって…しまって…」
ジャン 「はい?」
トモエ 「だから…その………
      わたくし、太ってしまったんです!!」
ジャン 「そ、そんなことありませんよ!
      全然わかりませんよ?」
トモエ 「…わたくしにはわかるんです。
      たぶん、みなさんに内緒で
      こっそりケーキを食べていたからですわ。」
ジャン (そういえば、嬉しそうに食べてたもんなぁ…)
トモエ 「それでこの前、落ち込んでいたときに、
      ジャンさんに声をかけられたので…
      …つい、怒鳴ってしまったんです……」
ジャン 「そうだったんですか…
      それならそうと言って下さいよ!」
トモエ 「そんな! 言えませんよ…」
ジャン 「それじゃあ、減量しましょうよ?」
トモエ 「げ、減量…? なんですか? それは…」
ジャン 「体を動かしたり、鍛えたりして
      増えてしまった体重を落とすんです!」
トモエ 「それはつまり…鍛錬をせよと?」
ジャン 「いいえ! ただの鍛錬ではありません!
      この僕の、人体に対する知識を持ってすれば、
      すぐに体重は戻せます!」
トモエ 「まぁ…!」
ジャン 「大丈夫! 全て僕に任せて下さい!」
トモエ 「ありがとうございます! ジャンさん!!」
ジャン (むふふ…まだまだチャンスはあるぞ♪)
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<五回目>
トモエ 「んっ………ふん……ハァ…ハァ……
      …も、う………ダメ…で、す…」
ジャン 「もう少し! もう少しなんで、がんばってください!」
トモエ 「ム、ムリですぅ!
      あぁ!! …ハァハァハァ……」
ジャン 「あ〜…もう少しで、腹筋50回達成だったのに…」
トモエ 「そ、そんなこと言われても…
      ジャンさん、キツ過ぎですわ!」
ジャン 「でも、減量は過酷なんです!
      がんばりましょう!」
トモエ 「…はい! ケーキのためですもんね!」
ジャン (なんかいい感じだなぁ…)
トモエ 「次は何をやるんですか?」
ジャン 「そうですね…それじゃあ次は、
      上半身を倒さず、膝の屈伸をしましょう!」
トモエ 「これは一体、どういう効果があるんですか?」
ジャン 「これは、大腿部の強化を目的としています!
      まぁ、わかりやすく言うと太ももです!」
     「何をやるにも、足腰は重要ですから!
      鍛えておいて損はないですよ!」
トモエ 「はい!」
ジャン 「い〜ち…に〜…さ〜ん…し〜い…ご〜…ろ〜く…」
トモエ 「し〜ち…は〜ち〜きゅ〜う…じゅ〜…
      ハァ…ハァ…ハァ…」
ジャン 「じゃあ今度はスピードを上げて、
      テンポ良く屈伸して下さい!」
トモエ 「は、はい!」
ジャン (むふふ……♪)
トモエ 「ん…ん…ふん…ハッ…
      ん…ん…ハァハァ…」
ジャン (おお! 思った通り……
      ゆ、揺れてる!!! いい眺めだぁ……♪)
トモエ 「ハァ! ハァ! ハァ!
      …つ、次は?」
ジャン 「う〜ん、もう少し…」
     「…じ、じゃなくって!!
      つ、次は腕立て伏せにしましょう!」
トモエ 「わかりました!」
     「ハァ…ハァ…ハァ…」
ジャン 「お疲れ様です! 今日の分は終わりです!」
トモエ 「ありがとうございます!」
ジャン 「いやぁ! さすがトモエさんですよ!
      この分だと、すぐにでも痩せられますよ!」
トモエ 「本当ですかっ?」
ジャン 「ええ!」
トモエ 「嬉しいです!
      そしたらまたケーキが食べられるんですね〜♪
      フフフ!」
ジャン (ほんとにケーキが好きなんだなぁ…)
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<六回目>
ジャン 「今日は、いつもより激しくやってもらいますよ!」
トモエ 「は、激しくですか?」
ジャン 「はい!
      減量もそろそろ終盤戦です!
      確実に効果をだすためにも、必要なんです!」
トモエ 「…はい………
      でも、何をやったらいいんですか?」
ジャン 「な〜に、やることはいつもと変わりませんよ!
      ちょっとだけ動きをプラスするだけです!」
トモエ 「わかりました! ケーキのためですもんね!」
ジャン 「そうです! それでは始めましょう!」
     「それでは、そのまま腹筋をして…
      体を起こしたら横に振って下さい!」
トモエ 「横に…? こ、こうですか?」
ジャン 「もっと激しく!」
トモエ 「こ、これぐらいですか?」
ジャン (…さ、最高だぁ〜!
      こんなに間近で見られるなんて…♪
      むふふ…むふふふふ!)
トモエ 「…さん? ジャンさん!」
ジャン 「は、はい! な、なんですか?」
トモエ 「あ、あの…その……
      男性のジャンさんには
      わからないと思うのですが…」
ジャン 「はい?」
トモエ 「この動き…少し……痛いです…
      その……胸が……」
ジャン 「そうでしょう、そうでしょう!
      お嬢様ではなく、トモエさんですからねぇ!!」
     「でも、それを見たくてやってもらってるんですから…
      少々、痛いのは我慢して……」
     「……あ…!」
トモエ 「…………」
ジャン 「う、嘘ですよ! もちろん!
      そんなはずないじゃないですか!
      減量のためですよ〜!」
トモエ 「…やっぱりそうだったんですか…!」
ジャン 「ち、違いますよ! ほんとですよ!?
      やだなぁ、トモエさん!
      顔、怖いですよ〜!?」
トモエ 「それはきっと……
      わたくしが怒っているからでしょう…!!」
ジャン 「ひっ!」
トモエ 「おかしいと思ってたんです…
      胸やお尻ばかり動かされて…
      ジャンさんは近くで見るだけですし…」
     「わたくしのケーキへの想いを…
      よくも踏みにじってくれましたね!
      ジャンさん!!」
ジャン 「は、はい〜!」
トモエ 「成敗いたしますっ!」
ジャン 「ま、待って下さい〜! トモエさん!!」
トモエ 「待ちません!! ヤァ!!!」
ジャン 「ひぇぇ! あ、あんなに大きな岩が〜!?
      ご、ごめんなさぁ〜い!!!」
トモエ 「許しません!!!」
ジャン (こ、このまま本当に死んでしまうかも…!)
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