暫定的に"女郎蜘蛛"のデフォルト名"アラネ"で載せる事にします。色違いでの会話の差異は会話中の"種族"と"名前"のみ。

<一回目>
ジャン「ん!アラネちゃん?…なんだ、寝てるのか…………それにしても…かわいい寝顔だなぁ…このまま、ずっと起きなければいいのに…女郎蜘蛛は毒、持ってないはずなんだけど…この子は、かなりの毒舌だからなぁ…お前はタランチュラか!………なんて………ア、アレ?手が…離れない?このハンモック…まさか!?」
アラネ「……ん…う〜ん……ん?…………何してるの……?」
ジャン「いや!これはその!…ツッコミを入れようとしたら、手がハンモックに引っ付いてしまいました…」
アラネ「…意味わかんない。」
ジャン「そうでしょう!そうでしょう!僕の言うことになんか、意味なんてないですから!」
アラネ「…そんなの知ってる。」
ジャン「ちょ!ちょっと!アラネちゃん!?」
アラネ「…何よ?」
ジャン「このハンモックって、あなたの糸ですよね?ど、どうやったら外れるんですかぁ〜?」
アラネ「…知らない。」
ジャン「し、知らないって…!今、普通に降りましたよねぇ?」
アラネ「…それ元々、私にはくっつかないし…」
ジャン「……じゃあ、どうすれば…」
アラネ「…私が外せばいいのよ。」
ジャン「!それなら、早く外して下さい!」
アラネ「…いや。」
ジャン「なんで!」
アラネ「…私、バカは嫌いなの。」
ジャン「くっ……!どうせ、後でみんなが助けてくれるから、いいですよぉ〜!」
アラネ「…その糸……動くと、もっと絡みつくよ。」
ジャン「へ?うわ!なんだコレ!ちょっと!顔にまで…ふごふご!」
アラネ「…言ったでしょ?…バカは嫌いなの…」
ジャン「ふご!ふごごごご、ぷぴー!ばぼ、ぼぼべば!ふごふご、ぎぎがぼ!!!」
アラネ「……?…今、なんて言ったの?」
ジャン「ハァハァ…こ、こういうプレイだと…思えば………結構いいかも…!?」
アラネ「………」
ジャン「わ!…ちょ……!?ふご!ふごごごご!ふごふご!」
アラネ「………私、変態はもっと嫌いなの…」

<二回目>
ジャン「…それにしても……この前の糸はすごかったなぁ……動けば動くほど、絡みつくし…最後の方は、呼吸もしづらくなってたからなぁ………ん?あれ?も、もしかして、かなり危険な状態だった?レイナさんが見つけてくれなかったら………う〜!ゾッとする!!もう、近づくのは止めておこう…」
アラネ「うと…うと…」
ジャン「あ…また寝てる………まぁ……寝顔を見るだけなら!ふっふふん〜、アラネちゃん!…やっぱり最高だなぁ!この眺め!…これで、もうちょっと優しくなれば、最高なんだけどなぁ〜……ハァ…世の中、うまくいかないなぁ…」
アラネ「…アンタよりは、うまくいってるわよ。」
ジャン「あ…起きてる………ほら、そうやってまた毒をはく…あんたはタランチュラか〜い!って!…し、しまった〜!また、糸が〜!!!」
アラネ「…ほんとバカね。脳みそあるのかしら…?」
ジャン「ぼ、僕は純粋なんです!騙されやすいんです!!」
アラネ「………純粋なら、人の寝顔を、勝手に覗こうなんて思わないわよ…」
ジャン「ぼ、僕は…欲望に純粋なんです!」
アラネ「…自分から変態だと認めるのね………ほんと、バカね…」
ジャン「バカでも、変態でもいいですから!早くこの糸、外して下さいよぉ〜!……うわ!もう来た!あーごもごぼぼ!」
アラネ「…学習能力、0ね…」
ジャン「ごぼごぼ!ぶは!うぼぼ!」
アラネ「……この前より、きつめにしてあるから。……さようなら…」
ジャン「!?…ぼっじょばっで!どどば!どどば!ぼぶびぶばびで〜!」
アラネ「…?……何?」
ジャン「……ぶはっ!!そ、それは、そういう意味ですか!?」
アラネ「…何が?」
ジャン「こ、この前よりきつめなのは…ご褒美ですか?それとも、お仕置きですか?」
アラネ「…本気ってことよ。」
ジャン「へ?」
アラネ「…言ったでしょ?…さようならって?」
ジャン「へ?ちょっと!嘘ですよね〜!?この前より本気っ…でぶ…ぼごもご!」
アラネ「…何度も言うけど、バカは嫌い。」

<三回目>
ジャン「フフフ…これさえあれば…あの糸を……フフフ…フハハハハハハハハ!…ん?待てよ?あの絡みつく糸を…切るだけじゃなく、なんとか僕の物にできれば…す、すごいことが出来るかもしれないぞ!……た、例えば…トモエさんなら………むふふ…むふふふ…レ、レイナさんだったら……むはっ!レイナさんが…あんな姿に…むふふふ…お、お嬢様でさえも…ごふっ!…こ、これ以上は…!!……ハァハァハァ…危なかった〜!な、なんてすごいアイテムなんだ…!………よし……!必ず手に入れてみせる!!!アラネちゃ〜ん?……いませんかぁ〜?…よし!いないようだ!!」
アラネ「…誰がいないって?」
ジャン「うわ!!」
アラネ「…アンタ…この前……ニヤニヤしながら、死にかけたことを忘れたの?」
ジャン「わ、忘れるわけないじゃないですか!…確かに、記憶は曖昧ですけど!」
アラネ「…なら、何しにきたの?もう一回死にかけたいの?」
ジャン「ち、違います!…あの糸、ちょっと貰いますよ!?それぐらい…いいですよね?」
アラネ「…いくらでも持っていけば?いつでも出せるし………どうせ、使いこなせないだろうし……」
ジャン「フフフー♪今日は、このナイフがあるんです!」
アラネ「…そんなものじゃ、切れないから…」
ジャン「またまたぁ〜!そうやって、諦めさせようとしてるんですね?」
アラネ「…信じる、信じないはどっちでもいいけど…どうせ、アンタごと絡まって終わりよ。…いいかげんに、そのパターンも飽きたわ…」
ジャン「うっ…た、確かに…僕が絡まっている姿が、簡単に想像できる…」
アラネ「……諦めなさい。」
ジャン「な、なんてことだ…あの糸さえあれば…自由が…拘束という名の自由が!!…最後に、一つ教えてほしいんです…」
アラネ「…何?」
ジャン「…な、なんで、アラネちゃんには糸がつかないんですが?」
アラネ「…私の体から、眼に見えないほどの小さな鱗粉が出ているから。」
ジャン「…鱗粉?蝶や蛾についている?」
アラネ「…それ以外、ないでしょう?」
ジャン「なるほど…わかりました。大人しくしてます……」
アラネ「…少しは、まともな考えが出来るようになったみたいね。」

<四回目>
ジャン「フフフ…ここで待ち伏せして…通り過ぎたところを、後ろから一気に…鱗粉が手に入りさえすれば、もう怖くないぞ!あの糸も手に入れて…むふふ…♪お!来た来た…」
アラネ「……」
ジャン「(もう少し…もう少し…………今だ!)」
アラネ「!!!何をするつもり!?」
ジャン「ちょーっと鱗粉を分けて下さいねぇ〜!」
アラネ「きゃっ!ど、どこを触ってるのよ!?」
ジャン「(あれ?いつもと反応が違う………あ!もしかして…!)ん?アラネちゃんって、もしかして…くすぐられるの…弱いんですか?」
アラネ「べ、別にそんなことは……くだらないことを言ってないで、早くどいてっ!」
ジャン「ふ〜ん…?それじゃあ……コーチョコチョ♪コチョコチョコチョコチョコチョ…」
アラネ「い、いやぁ!ちょ…やめ…あんっ…や、止めなさいよ!そ、それ以上やったら…」
ジャン「…それ以上やったら?ほら!コチョコチョコチョ!コチョコチョコチョコチョコチョ…!」
アラネ「だ、だから…ダメ〜!で、出ちゃう〜!!!アァァ!」
ジャン「うわ!な、なんだこれ?………い、糸?」
アラネ「…だ、だから言ったのに……ハァハァハァ…」
ジャン「くっ…体に…絡みつく……アラネちゃんの鱗粉が、僕の体に付いているはずなのに…!」
アラネ「…無駄よ………」
ジャン「そ、そんな!なんで?」
アラネ「…見てわからないの?私にも、絡みついてるからじゃない…」
ジャン「あ…」
アラネ「……無理やり糸を出したせいで…私の鱗粉に、反応してくれてないみたいね…」
ジャン「じゃ、じゃあどうすれば?」
アラネ「…じっとして……助けを待つしかないわね…」
ジャン「と、ということは…このまま、二人っきりの可能性も?」
アラネ「…全部アンタのせいだからね……」
ジャン「おお!神よ!災い転じて大ラッキーとは、まさにこのことです!」
アラネ「…はぁ…だからバカは嫌いなのよ……」

<五回目>
ジャン「う〜ん…なんであんなに、アラネちゃんに嫌われているんだろう?僕の心は、いつでも誰にでもオープンなのになぁ〜?…早く、仲良くなりたいんだよなぁ……ん?そうか!仲良くなればいいんだ!よく考えたら、最初から好かれてなかったし……そりゃあ、仲良くなんかなれないよ…なるほどなぁ!待っててね!アラネちゃん!」
ジャン「…で、好きな食べ物はなんですか?」
アラネ「…………」
ジャン「好きな花はあります?」
アラネ「…………」
ジャン「好きな言葉は?」
アラネ「…何なの?」
ジャン「好きな言葉は…何なの、と…」
アラネ「…違うけど、それでいいわよ。」
ジャン「…とりあえず、もっと仲良くなろうと思ったんです!そのためにも、お互いを良く知らないと!」
アラネ「…アンタのこと、まったく知りたくない。」
ジャン「僕はアラネちゃんのこと…もっと知りたいです!」
アラネ「………勝手にすれば…?」
ジャン「はい!ありがとうございます!!」
アラネ「……ウザい…」

<六回目>
ジャン「よーっし!今日もがんばるぞ〜!さーて…アラネちゃんは、どっこかなぁ〜?」
ジャン「アラネちゃんは、どっこかなぁ〜?おーい!アラネちゃん!?」
アラネ「…あまり、大きな声で呼ばないで…」
ジャン「あ、アラネちゃん!こんなところに!?」
アラネ「……別に…私がどこにいようと、かまわないでしょ?」
ジャン「…そ、そりゃあ、そうですけど…」
アラネ「…だったら、私に付きまとわないで。」
ジャン「そ、それは出来ませんよ!」
アラネ「…は?なんで?」
ジャン「だって僕…アラネちゃんと仲良くなるって、決めてしまいましたから!」
アラネ「………そんなの、そっちが勝手に…」
ジャン「そうです!!だから、最後まで勝手にやるんですよ!」
アラネ「………アンタって…いつもそんななの?」
ジャン「はい!いつでも、誰にでもこんなですよ!」
アラネ「……フッ…………ただのバカじゃ…ないのかもね……」
ジャン「…はい?何か言いました?」
アラネ「…アンタは、大バカって言ったの…」
ジャン「そんなぁ〜!ひどいですよ!」
アラネ「…じゃあ、一つだけ質問に答えてあげるよ。」
ジャン「え?ひ、一つだけっ?な、何にしよっかなぁ…う〜ん…悩むなぁ……えーっと、それじゃあ…今までで、一番の幸せな出来事は?」
アラネ「…そんなの簡単よ。…たぶん、アンタと一緒よ。」
ジャン「え?そ、それって……答えになってないですよぉ〜!ズルイですよ!待ってくださ〜い!」

<七回目>
ジャン「あれから、アラネちゃん…変わったよなぁ〜♪結構、話してくれるようになったし……まぁ、相変わらず…毒は、はきまくるんだけどね…」
アラネ「…誰が?」
ジャン「うわっ!ビ、ビックリした!」
アラネ「…誰が、毒をはきまくるって?」
ジャン「い、いや!それは…」
アラネ「…どうせ、私の悪口でも言っていたんでしょう……?」
ジャン「(ス、スルドイ…)」
アラネ「…別に、アンタに褒められても、嬉しくないからいいんだけど…」
ジャン「そ、そういえば…こ、この前の質問!ちゃんと答えて下さいよ!」
アラネ「…この前の質問?…あれは、もう答えたじゃない……」
ジャン「あれは、答えたって言いませんよぉ〜!」
アラネ「……そんなの知らない…」
ジャン「ちょ、ちょっと〜!待って下さいよ〜!」
アラネ「…あっち、行ってよ……」
ジャン「…ずる。」
アラネ「……この前の質問の答え…教えてあげようか?」
ジャン「え?ほ、ほんとですか!?」
アラネ「………耳、貸して……」
ジャン「は、はい!へ……?おっとっとっとっと〜!あ〜!!」
アラネ「…フフフ。」
ジャン「ちょっと!これ、どういうことですか!?い、糸が〜!!」
アラネ「…久しぶりに、見たくなったの。その格好が…」
ジャン「そ、そんな!見たかったっべぼば!ふぐ!ふごご!むぎ!」
アラネ「…アンタって、期待を裏切らないわね…」
ジャン「がっげご、びじばどじばばべだ!べびぼぼ!ばふ!ぶはっ!け、結局、一番幸せな…で…出来事って…なんですか?」
アラネ「………みんなと出会えて…一緒に旅が出来てることだよ……」
ジャン「!!!ほ、ほんとに、いっじょばびでび!ふも!ふももももも!ふもも!」
アラネ「…アンタって本当にバカね。」


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