<一回目>
ジャン  「う〜ん…なるほど………
       フムフム……そういうことか……
       コレを使えば……むふふ。」
       フムフム……そういうことか……
       コレを使えば……むふふ。」
キュート 「ジャン? 何読んでるの?」
ジャン  「あ! お嬢様!
       こ、これは…」
       こ、これは…」
キュート 「ちょっと、何隠してるのっ!?
       貸して!!」
       貸して!!」
ジャン  「あ〜!」
キュート 「催眠術? ジャン…
       これで、またエッチなことしようとか考えてたんでしょ?」
       これで、またエッチなことしようとか考えてたんでしょ?」
ジャン  「と、とんでもございません!!
       これは…その………
       戦いの役に立つかな、と思いまして…」
       これは…その………
       戦いの役に立つかな、と思いまして…」
キュート 「ふ〜ん…ほんとかなぁ……?
       ところで、これ本当に効くの?」
       ところで、これ本当に効くの?」
ジャン  「もちろんです!
       お嬢様に試してみましょうか?」
       お嬢様に試してみましょうか?」
キュート 「で、でももし、本当に催眠術にかかったら…
       私、ものすごく危険な気がする…」
       私、ものすごく危険な気がする…」
ジャン  「だ、大丈夫ですよ!
       僕が責任を持って、お嬢様をお守りしますから!」
       僕が責任を持って、お嬢様をお守りしますから!」
キュート 「ホント?
       …そっかぁ……ならいいかな…」
       …そっかぁ……ならいいかな…」
ジャン  (よし! このままいけば、
       お嬢様は、僕の言いなりに………
       そしたら、あんなことやこんなことを…むふふ。)
       お嬢様は、僕の言いなりに………
       そしたら、あんなことやこんなことを…むふふ。)
キュート 「ジャン…よだれ、出てるよ…」
ジャン  「へ? あ、はい!」
キュート 「な〜んか、やっぱり怪しいなぁ?」
ジャン  「そ、そんなことありませんよ!
       何が怪しいんですか! 大丈夫ですって!!」
       何が怪しいんですか! 大丈夫ですって!!」
キュート 「う〜ん………じゃあ、一回だけだよ?」
ジャン  「ほ、ほんとですか!? ヨシッ!!!」
キュート 「ヨシ? まぁ、どうせ私かからないし。」
ジャン  「フフフ……それじゃあ、いきますよ?」
キュート 「何焦ってるのよ、ジャン!!
       今じゃないよ? 今度だよ!」
       今じゃないよ? 今度だよ!」
ジャン  「へ? それはどういう?」
キュート 「私、今日は疲れてるし…いつか元気なときにね。」
ジャン  「い、いつかっていつですか?」
キュート 「いつかはいつか! それじゃあね〜!」
ジャン  「そんなぁ!!」

<二回目>
ジャン 「おっじょうっさま〜!」
キュート「ジャン!何よ?」
ジャン 「今、何してるんですか?」
キュート「何って…空、見てたの。」
ジャン 「ヒマってことですか?」
キュート「そうだけど…なんか嫌な予感が…」
ジャン 「それじゃあ…この前の催眠術、試しません?」
キュート「…まだ諦めてなかったんだ……」
ジャン 「当然です!催眠術は男のロマンですからね!」
キュート「そ、そうなんだ。」
ジャン 「そうなんです!約束なんですからね?」
キュート「わかってるよ!じゃあ、早くやってよ!」
ジャン 「い、いいんですね?それじゃあ、いきますよ?」
キュート「ニヤニヤするな〜!」
ジャン 「…あなたはだんだん眠くなる……あなたはだんだん眠くなる…」
キュート「…………」
ジャン 「…あなたはだんだん眠くなる……あなたはだんだん眠くなる…」
キュート「…………」
ジャン 「あ、あれ?お嬢様、寝て下さい。」
キュート「全然眠くなんかないよ!何よ!全然効果ないじゃない!」
ジャン 「そ、そうみたいです…おかしいですね?」
キュート「やっぱり、催眠術なんて嘘なんだよ!真面目に頑張ろうね?ジャン!」
ジャン 「う〜!男のロマンがぁ〜!!!」

<三回目>
キュート「ふ〜ん…こうなってるんだぁ……え?すごっ!嘘みたい…な、なんかドキドキしてきたよ……」
ジャン 「(あ!あそこにいるのは、お嬢様?あんなところに一人で……一体、何をしているんだろう?)」
キュート「へ〜…あそこにアレを入れるのか〜……」
ジャン 「(お、お嬢様!?)」
キュート「本当に入るのかなぁ…?ジャンのって、結構大きいもんね…ま、大丈夫か……!」
ジャン 「(お、お嬢様!?ぼ、ぼぼ、僕のはそんなには…)」
キュート「あーでも…やっぱり、最初は緊張するのかなぁ?」
ジャン 「(大丈夫です!僕が優しくしますから!)」
キュート「でも、ジャンの方が緊張するかもね〜。」
ジャン 「(うっ…そうかもしれない)」
キュート「緊張しすぎて、フニャフニャになったりして!」
ジャン 「(頑張りますよ〜!)」
キュート「あ!そうだ!やっぱり、いきなしは無理だろうから…一人で練習してみよっと!」
ジャン 「(お、お嬢様!?こ、こんなところで一人でだなんて!!)」
キュート「ん……こ、こうかな?これで…あってる…のかな?」
ジャン 「(!!!こちらからは、まったく見えないけど…きっと、とんでもないことが〜!!)」
キュート「あ、いい感じ!なんかそれっぽいもん!」
ジャン 「(ダ、ダメだ〜!!興奮しすぎて…意識が〜……)」
キュート「だ、誰!?…ジャン?ど、どうしたの?こんなところで倒れて…?」
ジャン 「…………」
キュート「(まさか…見られてないよね…?せっかく練習してるのに、今見られたら…)」
ジャン 「…………」
キュート「こ、この顔なら大丈夫か…!どーせ、またエッチな妄想しすぎて倒れちゃったとかね…そうだ!ちょっと練習……え〜っと、この振り子をジャンの視界に入れて……うん!これなら大丈夫だ!!やっぱりジャンの目、おっきくて視界にいれやすうい!!フフフッ…覚悟してなさい!私が男にしてあげるからね!」

<四回目>
ジャン 「う〜ん…この前のお嬢様……あれは一体、何だったんだろう…?あの時は気絶しちゃうしなぁ…それに…なるべく一人でいるのに、お嬢様は来ないし……むしろ、コソコソ何かしてる感じだ………う〜ん…やっぱり、恥ずかしいのかな?ここは思い切って、僕の方から…むふ。」
キュート「何やってんの?」
ジャン 「お、お嬢様!お、脅かさないで下さいよ!」
キュート「普通に声かけただけじゃない!!」
ジャン 「…ところで、何の用ですか?」
キュート「あ、その…えっと……だから…なんていうか……」
ジャン 「(こ、これは!ついに!!!)…お嬢様?恥ずかしがらないで、言って下さい?」
キュート「う、うん……あのね、ジャン…ちょっと、目をつぶってほしいの…」
ジャン 「(!!!し、しかしここは冷静に!)はい、いいですよ。…………」
キュート「…もう、あけていいよ?」
ジャン 「(へ?今、何かしました?僕が気付かなかっただけ?)……ん?あー!お、お嬢様!それはっ!催眠術の!!!」
キュート「へっへーんだ!私には効かなかったけど、元々信じていたジャンにはどうかな?」
ジャン 「ま、待って下さい!お嬢様〜!!!」
キュート「フフフ。あなたはだんだん眠くなる…あなたはだんだん眠くなる…」
ジャン 「…………」
キュート「……そして、だんだん強くなる…怖いものが無くなり、モンスターもどんどん倒せるようになる…」
ジャン 「……お嬢様…」
キュート「どう?かかった?」
ジャン 「まったく、かかってません。」
キュート「え〜!せっかく練習したのになぁ!」
ジャン 「しょうがないですよ。どうせ、ガセネタだったんでしょう…」
キュート「つまんないっ!つまんないっ!つまんないっ!」
ジャン 「わがまま言わないで下さいよ!さ、催眠術なんか忘れて、明日の準備をしましょう。」
キュート「は〜い…」
ジャン 「(フフフ…)」

<五回目>
キュート「な〜んか、最近ジャンの奴…おかしいんだよなぁ……元々、おかしかったけど……ちょっと今までとは違う感じ。特に、私と二人だけの時とか…こうやって私が一人でいる時とか…」
ジャン 「何やってるんですか?」
キュート「キャー!!!こないで〜!!!あっち行け!!!」
ジャン 「どうしたんですかぁ?急に!?…変なお嬢様だなぁ。」
キュート「(き、今日は普通っぽいな…)と、ところで何の用?また、変なの見つけてきたの?」
ジャン 「今日はすごいですよ!これを見て下さい!」
キュート「…何?その、先っぽがカメみたいな形してるやつ…」
ジャン 「これは、庭球で使う道具です!」
キュート「ていきゅう???」
ジャン 「そうです!この、網状の部分で球を打つ運動!それが庭球です!」
キュート「ふ〜ん…意外とまともだね!おもしろそう!」
ジャン 「そうでしょう!?ささ、早くやりましょう!しっかり握って下さい!」
キュート「これで、この球を打つのか…かんたんかんたん!ジャンいくよ〜!えい!あ、あれ?ちょっと失敗しちゃった!今度こそ!それ!あ、れれ?」
ジャン 「フフフ…意外と難しいんですよ。素人が、簡単に手を出しちゃいけないんです。」
キュート「ジャンが持ってきたんでしょ!もー!ほら!いくよ!えい!それ!とおー!!」
ジャン 「…………」
キュート「ダメだ〜!ぜ、全然当たんない…」
ジャン 「…お嬢様。ひじをもっと下げて、腰にはしっかり力を入れて下さい。」
キュート「きゃ!ちょ、ちょっとジャン!?いきなし後ろからだなんて…びっくりするでしょ!」
ジャン 「何を言ってるんですか?お嬢様の為ですよ?マジメにやってください。」
キュート「わ、わかってるもん!」
ジャン 「(フフフ!ついにこの日が来た〜!僕は、あの日以来…催眠術のおかげで信じられないほど、力が上がったんだ!それを、みんなにバレないように隠し続け…ずっとチャンスを待っていたんだ!この密着状態から、さりげなく押さえつけて…むふふ…むふふふふ…!)」
キュート「…ん?なんかジャン、鼻息が荒くない?……な、なんか嫌な予感…」
ジャン 「お、お嬢様〜!」
キュート「キャー!!何するのよ!エッチ!!」
ジャン 「い、痛っ!!ええ!?そ、そんな!僕は催眠術によって強くなったんじゃ…?」
キュート「催眠術!?あの時の…?効いてなかったんじゃないの?」
ジャン 「それが…見てて下さい、この岩!」
キュート「うわぁ〜!こなごなだぁ…!!」
ジャン 「ね?僕、前までこんなことできなかったんですから!催眠術のおかげですよ!」
キュート「ほんとだ…」
ジャン 「それなのに……どうして、お嬢様を逃がしてしまったんだろう?」
キュート「そんなの簡単だよ!」
ジャン 「はい?でぇええええっ!?こ、こんなに大きな岩をっ!?」
キュート「ね?私の方が強いからってことでしょ?」
ジャン 「そ、そうみたいですね。」
キュート「さ、庭球の続きしよっ!」
ジャン 「…はい。」

<六回目>
キュート「なんか、おもしろいことないかなぁ?……う〜ん………」
ジャン 「どうしたんですか?お嬢様?」
キュート「あ、ジャン!なんか、おもしろいことないかな?」
ジャン 「ないですよ!おもしろいことなんて!」
キュート「なんだぁ…つまんない!…ん?そういえば?」
ジャン 「どうしました?」
キュート「ジャンって、まだ催眠術にかかってるの?力が強くなったやつ。」
ジャン 「えぇ……なぜか戦闘中には効果がでないのが不思議なんですけど。…まぁ、解き方もわかんないですし。」
キュート「ふーん…」
ジャン 「でも、どうしてですか…あ!それは!この前の!催眠術の振り子じゃないですか!」
キュート「ジャンって本当に催眠術にかかりやすいんだね!今日はジャンでいっぱい遊ぼっと!」
ジャン 「そ、そんな、お嬢様に弄ばれるなんて…ああ…痛くしないで下さいね…うっ…」
キュート「よーっし!とりあえず…あなたはゲルです…あなたはゲルです…」
ジャン 「……ネチョネチョ。ネチョネチョ……」
キュート「アハハ!楽しい!次は…あなたはトモエさんです…あなたはトモエさんです…」
ジャン 「はぁ!えい!やぁ!破廉恥です!」
キュート「アハハハハ!そっくり!お腹痛い〜!次は…あなたは私のペットです…」
ジャン 「…………」
キュート「…あれ?…なんか目が怖いよ?ジャン?」
ジャン 「お嬢様…ペットの僕になんでも命令して下さい〜!」
キュート「キャー!ジャンがヘンタイになったー!元々ヘンタイだけど、さらにヘンタイになったー!」
ジャン 「逃げないで下さいよ〜!おじょ…ご主人様〜!僕に命令を〜!」
キュート「もう、こっち来ないでよ!…キャ!」
ジャン 「つ〜かまえた〜!」
キュート「は、早く催眠術を解かないと!で、でも解き方が………あ!あなたは普通のジャンです…あなたは普通のジャンです…あの、ドジでよわっちいジャンです。いつもエッチなジャンです…」
ジャン 「……うっ……」
キュート「よし!効いてる!あなたは普通のジャンです…あなたは普通のジャンです…」
ジャン 「ん……?あ…れ?…これは!お嬢様!?なんで僕の腕に中に?なるほど…とうとう、ご自分のお気持ちに気付いたのですね?」
キュート「ぜ、全然変わってない!!」
ジャン 「ぎゃ〜!!な、何でですか!?僕はいったい?」
キュート「もう知らないもん!ジャンとは一生口きかないから!」
ジャン 「…またそんなこと言って〜!毎回、いつのまにか忘れてるじゃないですか?」
キュート「今回は本気だもん!でも、みんなには心配かけたくないから…みんなの前では普通にするけどね!」
ジャン 「そんな難しいこと、お嬢様にできますかね?まだまだお子様のお嬢様に?」
キュート「う〜!ジャンのバカー!!!お子様じゃないもん!絶対、許さないからね!」
ジャン 「はいはい。わかりましたよ〜!僕も、お嬢様を相手にするの疲れましたから。」
キュート「フン!」
ジャン 「フン!」

<七回目>
ジャン 「はぁ〜…あれから本当に、口きいてくれないんだもんなぁ〜……他の人にはいつも通りなのに…でも、あの時僕は催眠術にかかってて…そもそも、その催眠術はお嬢様が勝手にやったことだし…やっぱり、お嬢様から謝るべきだ!……でも、お嬢様頑固だからなぁ〜………しょうがないな。この果物をプレゼントして機嫌を直してもらうしかないか…」
キュート「はぁ…ジャンのやつ、全然謝ってこないんだから!いつもはすぐに謝るくせに!…それだけ…私がやりすぎちゃったのかな…?……そりゃ、怒るかぁ〜…でも!やっぱり、お子様扱いのことは許せない!…そりゃあ、レイナさんたちと比べたら……まだまだ子どもだけど…胸もぺったんこだし………で、でも、ちょっとはおっきくなったもん!あーもう!やめた!考えるのやめた!!!誰!?」
ジャン 「ぼ、僕です。」
キュート「あ……」
ジャン 「お嬢様…その………もうそろそろ、口をきいてくれませんか?」
キュート「…………」
ジャン 「この前は、少し言いすぎました。…すいません。でも、催眠術の方はお嬢様が悪いんですよ?」
キュート「…………」
ジャン 「……まったく頑固なんだから…お嬢様のために、これを持ってきました。」
キュート「………何よ?それ?」
ジャン 「これは、ボイナップルの実です。とってもおいしいですし、きっとお嬢様にひつ…」
キュート「………げる。」
ジャン 「はい?」
キュート「だから!許してあげるって言ってるの!その果物くれるから、しょうがなくだよ?」
ジャン 「はい!それでいいです!僕は、お嬢様とおしゃべりがしたいだけなんで。」
キュート「な、何言ってるの!?バッカじゃないの…!?………催眠術のこと…ご、ごめんね?」
ジャン 「はい!もう許してます!」
キュート「フフ!あーすっきりした!」
ジャン 「僕もです!」
キュート「この果物食べていい?なんか、お腹すいちゃった!」
ジャン 「どうぞどうぞ!」
キュート「いただきま〜す!……ん〜!甘くておいしい♪」
ジャン 「それはよかったです。その果物は、お嬢様にピッタリなんですよ?」
キュート「私に?どうして?」
ジャン 「ボイナップルの実…通称ボインの実と呼ばれ、豊胸効果があると言われているんです!どうです?お嬢様にピッタリでしょう?」
キュート「…………」
ジャン 「さらに効果を上げるために…マ、マ、マッサージなんかも…むふふ。」
キュート「ジャン!またそんなエッチなこと考えて!全然、反省してないじゃない!」
ジャン 「エッチなことは、反省する必要ありませんよ〜!」
キュート「もう!ジャンのバカ!ぜーったい許さない!!!」
ジャン 「別にいいですよ〜!」
キュート「う〜!!!バカバカバカ!!!もう口きかないもん!!!」

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