ハーピー

暫定的に"ハーピー"のデフォルト名"ピュイア"で載せる事にします。

第一回

ジャン:
(今晩はやけに明るいと思ったら
満月だったのか…
綺麗だなぁ…)

ピュイア:
…………

ジャン:
(お、あそこにいるのは…
ピュイアさんか…
それにしても…)

ピュイア:
…………

ジャン:
(綺麗だな…
満月の光を浴びて、
翼が輝いてるように見える…)

ピュイア:
…………

ジャン:
(…ん?
今、ピュイアさんの目から…涙…?
泣いてるのか…?)

ピュイア:
…!
誰だい!?
そこにいるのは!?

ジャン:
す、すいません!
僕です…

ピュイア:
なんだい、ジャン…お前さんかい…
脅かさないでくれよ…

ジャン:
すいません…
ところで、ピュイアさんは
何をしてたんですか?

ピュイア:
私かい?
私は特に何も…
綺麗な満月を眺めていただけさ。

ジャン:
(涙のことは聞かない方がいいな…)

ピュイア:
ジャンも見てみろよ?
すごく綺麗だぞ。

ジャン:
ホントですねぇ〜!
まんまるだ!

ピュイア:
眺めてるだけで、
元気が出てくるな…

ジャン:
そうですね。

ピュイア:
さ、今日はもう寝るかな!
明日も早いみたいだから、
ジャン、お前さんも早く寝ろよ?

ジャン:
そうですね。
おやすみなさい。

ピュイア:
ああ。
おやすみ。

ジャン:
(普通に話してくれたみたいだけど…
やっぱり…あの涙は気になるな…
今度聞いてみるか…)

第二回

ジャン:
(ピュイアさんどこにいるかな…
この前のこと、気になるんだよな…)

ピュイア:
…………

ジャン:
(あ、いた…
さりげなく聞いてみるか…)

こんばんは。

ピュイア:
ん?
ジャンか…
相変わらず、しけた面してやがんな。

ジャン:
今日は満月じゃないみたいですね?

ピュイア:
そりゃぁ、この前なったばかりだからな。

ジャン:
満月って眺めてると、
なんだか自分の本心が
出てきちゃいそうになりません?

ピュイア:
…そうかい?

ジャン:
はい。僕はそうです。
ピュイアさんはこの前、
満月を見ててどうでした?

ピュイア:
…何が聞きたいんだい?

ジャン:
あ、いや…別に…

ピュイア:
はぁ…見てたんだな…?
私が…その…涙を…

ジャン:
あ、はい…
すいません…

ピュイア:
別に謝ることじゃないだろ?
私が勝手に涙を流してたんだから。

ジャン:
まぁそうなんですけど…
で、聞いてもいいですか?
…涙の理由を?

ピュイア:
…ダメだ。

ジャン:
ど、どうしてですか!?

ピュイア:
今日は満月じゃない。
自分でも言ってただろ?
満月を見ると本音が出るってさ?

ジャン:
あ…

ピュイア:
それじゃあ次の満月まで、
この話は無しだ。
おやすみ。

ジャン:
あ、ピュイアさん…
しょうがない…
次の満月まで待つか…

第三回

ピュイア:
…………

???:
…………

ピュイア:
…ジャン…お前さんかい?

ジャン:
すごいですね?
足音でわかるんですか?

ピュイア:
そろそろ来ることだと思ってたからな。

ジャン:
今日は満月ですもんね♪

ピュイア:
お前もホントに物好きだな。
私の話なんか聞いたって
おもしろくもなんともないぞ。

ジャン:
いいんです。
僕はピュイアさんのことを
もっと知りたいんです。

だから話してくれますよね?
この前の涙の理由を…

ピュイア:
ふぅ〜、…わかったよ。
アタイの負けさ。話すよ。

ジャン:
ありがとうございます。

ピュイア:
…あの日、今日みたいに
すごく明るかっただろ?
夜空を見上げると満月が輝いていて…

ジャン:
うんうん、すごく綺麗でしたよね。

ピュイア:
ああ。
でもアタイは…
なぜだか寂しい気持ちになっちまったんだよ。

真っ暗闇をひとりぼっちでいる
満月を見て…
自分自身と重ねちまったのかもな。

はははっ、笑っちゃうだろ?

ジャン:
……ピュイアさん…
寂しいんですか?

ピュイア:
そんなことないって思ってたんだけどな。
お前さんが言った、満月を見ると
本音が出るって話さ…

あれを聞いてわかったんだ。
ああ、アタイは寂しかったのかって。

ジャン:
でも…ピュイアさんには、
僕や…
仲間がいるじゃないですか?

ピュイア:
仲間か…本当に、そうなのかな?
アタイなんかいなくても、この旅は
成り立つだろ?

ジャン:
そんなことありませんよ!
ピュイアさんは仲間です!
絶対に必要なんです!

ピュイア:
…………

ジャン:
ピュイアさんからも、
もっとみんなと話すべきですよ!

そうすれば、
ちゃんとみんなの気持ちが
わかるはずです!

ピュイア:
…話か。
でも一体どうすれば…

ジャン:
ふっふっふ…
僕にいい考えがあります。
任せて下さい!

第四回

ピュイア:
で、いい考えっていうのは、
なんなんだい?

ジャン:
ふっふっふ…
それは…
実戦で身につくジャン式会話術です!

ピュイア:
…ジャン式会話術!?

ジャン:
そうです!
この会話術を身につければ、
あら不思議!

どんな女の子もイチコロ!
一瞬にして仲良くなれるのです!

ピュイア:
ほ、本当かい!?

ジャン:
ええ!

ピュイア:
ぜひアタイに教えておくれよ!

ジャン:
いいでしょう。
ではまず、僕が言った言葉を
繰り返して下さい。

ピュイア:
お、おう!

ジャン:
…肩を揉みましょうか?

ピュイア;
か、肩を揉みましょうか?
そうか…肩を揉んであげることによって、
優しさをアピールできるんだな!

ジャン:
その通りです!
しかも直接触れることによって、
暖かさも伝わるんです!

ピュイア:
なるほど…次はっ?

ジャン:
次は…
ついでに腰も揉みましょうか?

ピュイア:
ついでに腰も揉みましょうか…
なるほど…広範囲を触れることによって、
より安心感を与えるんだな!

ジャン:
その通りです!
呑み込みが早いですね…
では最後に…

肩こりの元になりそうな…その…
うぷぷぷぷ…♥

ピュイア:
な…なんだい、その気持ち悪い顔を
しなきゃならないのかい?

ジャン:
そうですよ!
何よりも、お互いを知るところから
始めませんと!! はいっ!

ピュイア:
…………

ジャン:
あれ?
ピュイアさ〜ん!

ピュイア:
…ジャン。

ジャン:
はい?

ピュイア:
ふざけるのもいい加減にしろ!

ジャン:
こ、これがジャン式会話術なんですよ〜。

ピュイア:
もういい!
お前なんか知らん!

ジャン:
あ、ピュイアさん…

(ちょっと悪ふざけが過ぎたかな…
僕はピュイアさんに冗談ってのを
知ってもらいたかったんだけどな…)

第五回

ジャン:
なるほど…
ふむふむ…
そういうことか…

ジャン:
(この本によると、
女の子はみんな
キラキラしたものに弱いらしい…)

(どうにかして、
キラキラしたものを手に入れ、
それを誰かにわたせば…)

(キャー! ジャン様ありがとう!
お礼に…何でも好きなこと、
させてあげるっ…なんて!)

(ムフフ…ムフフフフ…
さっそくキラキラしたものを
探そう!)

ピュイア:
そんなとこで何してるんだい?

ジャン:
ピュイアさん!
あ、ちょっと探し物を…

ピュイア:
ったく…ドジな奴だな。
アタイが一緒に探してやるよ。

ジャン:
(あれ?
僕が落し物をしたと勘違いしてる…
ま、いっか…)

キラキラしたものなんですけど…

キラキラ?
もっと何か情報はないのかい?
形や大きさとか?

ジャン:
大きさは…手に収まるぐらいで…

ピュイア:
ふむふむ…

ジャン:
形は…なんて言えばいいんだろう…
細長くて…先がとがってるような‥

ピュイア:
こんな感じか?

ジャン:
あ、そうです!
そんな感じの…
キラキラしてる…

ピュイア:
ん?
どうしたジャン?
顔が怖いぞ?

ジャン:
それです!
僕が落としたのは、
そのピュイアさんの爪です!

ピュイア:
な、何言ってるんだ!?
これはアタイの爪だぞ!
ずっとココに付いてるんだ!

ジャン:
じゃあそれを僕に下さい!
お願いします!

ピュイア:
ダメだ!
これは私のだよ!

ジャン:
お願いしますよ〜
それを加工して
指輪にしたいんです〜!

ピュイア:
はぁ? 指輪だとぉ〜!?
アタイの爪はな…
こうやって使うんだよ!!!

ジャン:
ギャーーーーーーーーーーー!!

第六回

…なるほど。
…ふむふむ。
そういうことか…

(この本によると、
女の子はみんな
ヒラヒラしたものにも弱いらしい…)

(ヒラヒラか…
思いつくのは…ピュイアさんの翼だけど…
前回のこともあるしな…)

(う…まだ傷が痛む…
しかし!
ここで諦める僕じゃないぞ!)

(今度こそ絶対に手に入れてやる!)

ピュイア:
…………

ジャン:
(お、いたいた!)

ジャン:
ピュイアさ〜ん!

ピュイア:
む…爪はやらんぞ。

ジャン:
わかってますって〜
今回は全然怪しくないですって〜。

ピュイア:
そうかい…
ならいいんだが…

ジャン:
ところで…
ピュイアさんの翼って、
綺麗ですよね〜。

ピュイア:
そ、そうかい?

ジャン:
はい!
なめらかで美しくて…
惚れ惚れします。

ピュイア:
ありがとうよ。
この翼はアタイの自慢なんだ。
こいつは戦闘中もな…

ジャン:
ムフフ…
それじゃあ一枚いただきま〜っす!

ピュイア:
あ! ちょっと!
止めろ!

ジャン:
へっ?

ギャー!!!

ピュイア:
だから止めろって言ったのに…
この翼は敵に反応して、
勝手に攻撃するんだ。

ジャン:
そ、それを…早く…言って…
く、だ、さ、い…

ピュイア:
ん?
ジャン…お前…
敵だったのか?

第七回

(ピュイアさん…
みんなとうまくやれてるのかな…?

(ん?
あっちの方で笑い声が…
楽しそうだな…行ってみるか…)

ピュイア:
ハハハッ。

ジャン:
(…!
ピュイアさんの笑い声だ…
結構うまくいってるみたいだな…)

ピュイア:
お、いたいた。

ジャン:
打ち解けられたみたいですね?

ピュイア:
まぁな…
ジャンの言った通りだったよ。
自分から話してみるもんだな。

ジャン:
それはよかったです。

ピュイア:
それに…
ジャン式会話術…
あれ、本当に効果あるんだな。

ジャン:
へ?

ピュイア:
さっきみんなで風呂に入ってるときな、
胸の大きい子がいて、
胸が重くて肩が凝るって言ってたんだ。

ジャン:
そ、それで!?

ピュイア:
それで、アタイが肩を揉もうか?
って言おうとしたんだけど…

間違えて、胸を揉もうか?
って言っちゃったんだ。
そしたらみんな笑ってくれてさ…

かなり盛り上がったんだ。
その後はもう、みんなで
体を触りまくりさ。

ジャン:
! ! !!!!!
で!? そ、その後は!?

ピュイア:
その後?
それで終わりだけど…

ジャン:
そ、そうですか…

ピュイア:
まぁなんて言うか…ありがとな…
ジャンのおかげでアタイも
仲間になれた気がするよ…

ジャン:
もう満月でも泣かないですよね?

ピュイア:
ジャン、知らないのか?

ジャン:
何がです?

ピュイア:
満月だと明るすぎてわからないけどな、
夜空には無数の星が輝いてるんだぞ?

ジャン:
覚えておきます!

第八回

ジャン:
(ピュイアさんからの呼び出しだ〜!
きっとこの前のお礼だろうなぁ!)

(ピュイアさんが
みんなと仲良くなれたのは、
この僕のおかげなんだから)

(きっとお礼もすごいんだろうなぁ。
ムフ…ムフフフフ…)

あ、いたいたっ!
ピュイアさ〜ん!

ピュイア:
ジャン!
いきなり呼び出して悪かったな…

ジャン:
いえいえ!
全然いいんですよ〜!
心の準備は出来てますから!

ピュイア:
…?
なんだかよくわからないが…
準備ができてるなら話が早いな。

実は…大事な話があるんだが…
聞いてくれるかい?

ジャン:
も、もちろんですぅ!!!

(ここから妄想)

ピュイア
は、早くしてくれ…
緊張して、力が入らないんだ…

お、お前さん
男だろ

アタイは大丈夫だから
雛鳥みたいにピヨピヨ鳴いたりしないさ

お前さん…だけなんだからな
こんなことするのは

(現実)
あ、ああああ…ピュイアさん。
ダメですよ、そんなとこ…
むふ、むふ、むふふふふ…

ピュイア:
…………

ジャン:
は、激しすぎますって…
みんなに聞こえちゃいますよ…
ぐふ、ぐふふふ…

ピュイア:
うーん…

いろいろと教えてくれたお礼に、
空中散歩をさせてやろうと思ったんだが…

…なにやら、ひとりで楽しい世界に
イッてしまっているような…

現実に引き戻すのもかわいそうだし、
このままにしておいてやろうか…

…まぁ、正味、キモイし、
あんまり関わりたくないしなぁ…

…うん、帰ろう、そして、
コイツとの縁は早々に切るべきだな…

ジャン:
ピュイアさぁ〜〜〜〜ん!
はふぅう〜〜〜〜ん!




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Last-modified: 2011-09-18 (日) 15:16:03 (2977d)