フリートーク(フェアリー系)
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Adverse Reaction
BONUS-1
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BONUS-3
BONUS-4
BracketName
DEATH TRAP
DLC1-1
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DLC1-4
DLC1-5
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DLC3-1
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DLC5-1
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DLC5-5
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哀・吸血姫
哀歓
愛と正義の使者
逢魔の女王
一縷の望み
炎を纏いし忍
覚醒(いんくルート)
覚醒(リリルート)
覚醒(舞ルート)
危険分子 排除命令
亀裂の先
究極のレシピ!?
虚数界・・・再び
恐怖!走るキノコ!?
鏡の国の…
琴音ちゃん
禁断の門
九尾の狐
剣竜鬼
呉越同舟
刻と世界の狭間
刻を制御せし者
混沌の加速
混沌の虚数界
策略と裏切り
参戦タイムテーブル
姉妹共感(アリスルート)
姉妹共感(アレインルート)
市場の対決
次元の亀裂
疾風迅兎
邪龍咆哮
周回要素
宿命の味バトル
巡り合う追跡者
女王よりの使者
女郎蜘蛛
勝負の真意
小ネタ・裏技
沼地の探索
照竜鬼
真の災厄
真鏡名ミナ
神殿の秘宝
数奇なる遭遇
赤銅の人形遣い
折れた心
絶対強者
千載一遇
双角鬼
追跡者
天から降ってきた剣客
謎のかけら
謎の発光体
汝の求めしものは…
二人の決意
虹原いんく
博物館の攻防
迫撃! 沼地の三人娘
悲しみと共に…
不思議な国の異邦人
不知火舞
服部絢子
覆ミツ盆に返らず
閉ざされた心
宝石
本スレテンプレ
本編攻略
摩訶珍味
魅惑のレシピ
密林の守護者
夢の帝国
冥土よりの使い
柳生十兵衛
夕暮れに舞う鶴
雷雲の将…再び
絡みつく孤高の刃
涙の破片は星々の光
蠢く影(ランシェルルート)
[[フェアリー]] 暫定的に"フェアリー"のデフォルト名"シャルロット"で載せる事にします。 #contents *第一回 [#i839ef7e] ジャン: 最近、全然ゆっくりしてなかったし、 たまには散歩でもしようかな〜。 ???: きゃっ! ジャン: ん? 今の声は… ???: ちょっと! あぶないでしょ?! ジャン: 声はするのに、姿は見えず… ま、まさか! ゴースト!? 助けてメルファさーん! シャルロット: そんなわけないでしょ! えいっ! ジャン: いたっ! いきなり足が… って、シャルロットさん! 何するんですか、いきなり! シャルロット: 当然の報いでしょ! わたしを蹴飛ばそうとした上に 謝りもしないなんて… ジャン: え? あ、そうだったんですか… すいません、全然気づきませんでした。 シャルロット: っ! 私を上から 見下ろすんじゃないっ! ジャン: いったぁっ!! す、すねが…折れてはいないけど… 真紫色に… シャルロット: 自業自得よ! しばらくそうして転げてなさい! ジャン: そ、そんな…僕、 何か悪いことしました…? シャルロット: ふんっだ! わたしが小さいからって、 偉そうにするんじゃないわよっ! ジャン: えぇ、そんなつもりじゃ… そもそも、小さくて 何が悪いんですか? シャルロット: ま、また言った…!! ジャン: 僕は、大きくても小さくても 気にしませんよ! シャルロット: …大きいからって… ジャン: え? シャルロット: 大きいからって、 威張るんじゃないわよっ!! ジャン: えぇ?! 僕がですか? …も、もしかして、胸の話じゃ なかったんですか? シャルロット: 身長の話よ! ジャン: あ、そうだったんですか! 僕は、てっきり貧乳で悩んでるのかと… シャルロット: っ! う…うるさぁぁぁぁいっ!! ジャン: ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!! シャルロット: ふんっ! ジャン: な…なるほど… ちっちゃいは禁句なんだ… き、気を付けよう…げふぅ… *第二回 [#ib0ded87] ジャン: よし! 足元には誰もいないな… はぁ…散歩するのも一苦労だなんて… でも、うっかりすると この前みたいなヒドイ目に… シャルロット: そうなの…ふふ… ジャン: はっ! シャルロットさんの声! 良かった、足元じゃない… 向こうの方から聞こえるな… シャルロット: そうなんだ! みんな、この近くに住んでるのね。 ジャン: あ、いたいた! シャルロットさんと… 何だろう、あの生物? 鹿のような牛のような… シャルロット: きゃっ! そんなトコなめないで! きゃはは! くすぐったいから! ジャン: むふぉ! 妖精と異形のからみ… うっ…鼻血が出そう… シャルロット: あっ! そこっ… ダメだったら・・・! んっ! くすぐったい…ってば! もう! ジャン: な、何と言う桃源郷… グッジョブ! 謎の生物! そうだ! この素晴らしい光景を 後世に伝えなくては…! 紙とペン…紙とペン… あった! …目の前に現れた光景は、 可愛らしい妖精が奇妙な生物に なめ回されるという、何とも… シャルロット: …あれは、精霊の一種よ。 地面から生まれるの。 ジャン: あ、そうなんですね! ありがとうございます。 奇妙な精霊になめ…はっ! あ、シャルロットさん…? そ、そんなところで何を…? シャルロット: それは、こっちのセリフなんだけど。 そんなところで何をしてるの? ジャン: いや、僕はその…心穏やかに書物を したためようかなーなんて… シャルロット: のぞきをしながら? ジャン: えーっと、それはその… シャルロット: ふん! これだから人間は…! もう、近づかないでよね! ジャン: …ふぅ、助かったぁ! また、手榴弾を食らうかと思った… 今度は、見つからないように そーっと近づこう… ん? 何だ、今の音…って、これは! シャルロットさんのマイク型手榴弾!? しまっ…!! …あれ? 爆発しないな… よかった、不発だったのか! ラッキー! よぉし! 追跡再か… ぎゃあぁぁぁぁっ! …じ、地雷…? そ…そうか…あのマイクには… こういう使い方もあるんだ…げふっ。 *第三回 [#m2045c55] ジャン: ん…? こんなところに血痕が… 向こうの方まで続いてる… モンスター…じゃないな。 人か亜人のものっぽいけど… 山賊だったりしないよな…? …何にせよ、ヒーラーとして けが人は放っておけないな… 一応、行ってみるか… シャルロット: …痛っ…くっ! ジャン: シャルロットさん! ど、どうしたんですか、その腕! シャルロット: ジャン! 何、またのぞき!? ジャン: 違いますよ! 地面に血が付いてたから、 誰かケガしたのかと思って、 たどって来たんです! そんなことより、その腕の傷は? シャルロット: っ! べ、別に何でもないわよ… さっき、戦闘中に転んで、 そばの石で切っただけ! ジャン: 意外とうっかりさんなんですね… ともかく、傷を見せてください。 シャルロット: …何よ、杖なんか取り出して? ジャン: 何って、治療ですよ! 血が出てるじゃないですか。 シャルロット: いや。 ジャン: は? シャルロット: 人間なんかに助けてもらうなんて、 絶対にいや! ジャン: そんな、意地張らなくても… と言うか、何でそんなに 人間を嫌うんですか? シャルロット: …胸に手を当てて、 よく考えなさいよ。 ジャン: では失礼して… シャルロット: 自分の胸よ! ジャン: 冗談ですよ。 場を和ませようと思いまして… シャルロット: 全く… ジャン: あはは、すいません。 じゃ、改めてヒールを… シャルロット: だから、いらないってば! こんな傷すぐ治るし、 人間の助けなんていらない。 ジャン: …分かりました。 じゃあ、帰っちゃいますよ? 本当に大丈夫なんですね? シャルロット: …… ジャン: …あぁ、大変だぁ。 傷薬を落としてしまった。 おかしいなぁ、見つからない。 シャルロット: 急に何よ? ジャン: まぁいいか。また調合しよう。 シャルロット: 何よ、下手な芝居して… 人間のくせに…変なやつ… *第四回 [#o57be794] ジャン: うーん…シャルロットさんってば、 何であんなに人間を嫌うんだろう? ヒールもさせてくれないなんて、 よっぽど嫌いな証拠だよなぁ… 一体、どうすれば仲良く なれるんだろう… 何か、共通の話題でもあれば、 少しは話が出来るのかな… 精霊: …… ジャン: うーん…おや? あの鹿みたいな奇妙な生物は… 地面から生まれる精霊だっけ…? そう言えば、シャルロットさんって 精霊と仲がよさそうだったな。 ってことは、精霊と仲良くなれば、 シャルロットさんとも、少しは仲良く なれるかも…! とりあえず、話しかけてみよう! あの〜… 精霊: ……!! ジャン; あ、逃げられた…! って、足早っ! 走って追いかけるのは、 絶対に無理だな… よし! こうなったら、 ワナを仕掛けよう! 足さえ封じれば、きっと…痛っ! 何だ!? 頭に何かが…って、これは! マイク型手榴弾…! ぎゃあぁぁぁぁっ! シャルロット: 精霊をいじめるな!! ジャン: あ、シャルロットさん!? 何でこんなところに? シャルロット: 精霊に呼ばれたからよ! 人間に襲われている、 助けて…ってね! ジャン: 言葉がわかるんですか?! シャルロット: 妖精なんだから、当たり前じゃない! そんなことより、精霊を捕まえて いったい何をする気だったの?! ま、まさか…食べ… ジャン: そんな、誤解です! これには深いわけが… シャルロット: 何を今さら…! ワナがどうとか言ってたじゃない! ジャン: はっ! 目的を見失ってた! 違うんです! ただ、仲良くなろうと 思ってただけなんで… またかぁぁぁぁぁっ! シャルロット: 全く! これだから人間は…! ちょっと見直してたのに… ジャン: …ご、ごめんなさい…がくっ… *第五回 [#gdc12863] シャルロット: どうしよう…このままじゃ… ジャン: シャルロットさん。 どうしたんです? 何か困りごとですか。 シャルロット: ジャン! …何でもないわ、 人間には関係ないことよ! ジャン: で、でも…すごく困ってるように 見えるんですけど…そんな時は、 お互い様ですよ! シャルロット: …… ジャン: …シャルロットさん? シャルロット: …仕方ない…ジャン、 傷薬、売ってもらえない? ジャン: え? すいません、 ちょうど切らしてるんですが… どこかケガしたんですか? シャルロット: …タイミングが悪い… こうなったら…! ジャン: 何ですか? シャルロット: …ついて来て! ジャン: え? あ、待ってください! 精霊: …… ジャン: この奇妙な生物は… もしかして精霊ですか? ケガをしてるみたいですが… シャルロット: あなた、ヒーラーだったわよね? この子の傷、直せるわよね? ジャン: え、えぇ、もちろん… じゃ、早速… 精霊: ……! ジャン: 大したケガじゃなさそうです。 すぐに動けるようになりますよ。 シャルロット: よかった…ケガしてるの見つけて、 どうしようかと… ジャン: こんなことなら、もっと気軽に 頼んでくれてもいいのに… シャルロット: …代償は何? ジャン: 代償? もしかして、 今のヒールですか? シャルロット: そうよ。人間は、何をするにも 代償を取るものなんでしょ? あぁ、だからさっき傷薬を売れと… 別にこれくらい、いいですよ。 大したことしてませんし… シャルロット: そんなこと言って、後から急に 何か要求するんでしょ! ジャン: そんなことしませんって! …分かりました、それじゃあ、 僕を信用してください。 シャルロット: …何それ? ジャン: そのままの意味ですよ。 後から、何か要求なんてしません。 信じてください、それが要求です。 シャルロット: それだけ? お金とかじゃないの? ジャン: まぁ、一人前ならともかく、 僕は半人前のヒーラーですし… シャルロット: ふーん…人間にしては、いいや… じゃなくて、変わってるわね。 ジャン: そうですか? 僕はむしろ、 すごくまともなつもりですけど。 シャルロット: …ありがと…! ジャン: え? 今、何て… あ、行っちゃった… もしかして、お礼だったのかな…? *第六回 [#i3f0662a] ジャン: …ん? 何の音だ? 何か聞こえる… これは…声? じゃなくて、歌? こんなところで、歌が聞こえるなんて… 向こうから聞こえるな… シャルロット: 〜♪ ジャン: うわ! 精霊がいっぱいいる…! あれ? 中心にいるのは… …シャルロットさん? 歌詞は分からないけど、 すごく綺麗な歌声だ… …妖精の言葉かな? 精霊たちも聞き入っている…ように見える。 …せっかくだし、 もうちょっと近くに… 精霊: …!!! ジャン: わっ! ご、ごめん! 尻尾踏んじゃった! シャルロット: 誰! …人間?! 見られたからには、ただでは… ジャン: ちょっと待って! マイクを投げないでください! ぼ、僕ですよ! シャルロット: …何だ、ジャンだったの? もう、驚かせないでよ。 ジャン: それは、僕のセリフですよ! いきなり、マイクを投げようと しないでください! シャルロット: そういうしきたりなの。 歌う姿を人間に見られてはいけない。 見た者は… ジャン: み、見た者は…? シャルロット: まぁ、あなたは悪い人間じゃ ないみたいだから、見逃してあげる。 ジャン: (よ、妖精って… 意外と怖い生物だったんだ…) …それにしても、シャルロットさん、 そんな特技があったんですね! すごく綺麗な声でした! シャルロット: ふふ…歌うの好きだから、 そう言ってもらえると嬉しい… ジャン: (あ、照れてる…) シャルロット: さて、と。 今日はもう、おしまいね。 ジャン: え? まだちょっとしか 聞いてないんですけど… シャルロット: だって、さっきの騒ぎで 観客の精霊たちが いなくなっちゃったし… ジャン: あの…まだ僕がいるんですけど… シャルロット: ダーメ! 見逃すだけで 十分特別なんだから! 独り占めなんてさせないわよ? ジャン: えぇ〜そんなぁ〜… *第七回 [#f67eb7cb] ジャン: …… ???: ジャン!! ジャン: この、足元から声が聞こえる パターンは…シャルロットさん? シャルロット: ちょっと! 見下ろさないでよ! ジャン: そう言われても、身長差はどうにも… って、空飛べばいいじゃないですか。 シャルロット: それもそうね…よっと! せっかくだから、たまには 見下ろす位置に… ジャン: っ! 純白のパンティ…!! シャルロット: …! 何するのよ! このスケベ!! ジャン: 痛っ! 自分からその高さに 飛んだんじゃないですか! シャルロット: 全く…人間は油断もスキもない… って、それどころじゃなかったわ! ジャン、ついてきて! ジャン: あ、ちょっと! 待ってください! 精霊: …… ジャン: (タヌキっぽいけど… 何か変な生物がいる…) もしかして、また精霊が ケガしたんですか? シャルロット: うん、助けを呼ぶ声が聞こえて… ジャン、ヒールをしてあげてくれない? ジャン: もちろんいいですよ。 じゃ、早速… 精霊: ……! ジャン: この精霊も、大したケガじゃないです。 きっとすぐによくなると… シャルロット: さ、次に行きましょ! ジャン: え? あ、ちょっと! 精霊: …… ジャン: (今度は…何だろう? 形容しがたい形をしている…) …この精霊もですか? シャルロット: うん。 ジャン: 分かりました… 精霊: ……! ジャン: あの…さっきの精霊もそうですけど、 あんまり大したケガじゃ ないみたいですけど… シャルロット: 終わったわね! それじゃ、次に行きましょ! ジャン: えぇ〜?! ジャン: …はぁ…はぁ…はぁ… こ、こんなにヒールをしたのは、 初めてです… シャルロット: お陰で、この辺りの精霊は、 みんな元気になったわ! ジャン: それはいいんですが… 大したケガじゃない精霊が 多かったような気が… シャルロット: でも、痛がってるのに放っておくのも、 気分が悪いじゃない? ジャン: それはそうですが… さすがに…疲れました… シャルロット: あ、また精霊の声が… ジャン: えぇ!? もう限界です… シャルロット: …仕方ないわね。 今度、特別なお礼をしてあげるから、 もうちょっと頑張って! ジャン: 特別? 一体どんな…? シャルロット: それは、その時のお楽しみよ。 ジャン: …はぁ、分かりましたよ… *第八回 [#lfdf86be] ジャン: シャルロットさん… こんなところに呼び出すなんて… この前のお礼を、って言ってたけど、 何でわざわざ、こんな人気のない 場所に…? まさか…愛の告白?! わたし自身がお礼よ…?! …なわけないよな。 種族が違うし、体格も違うし… いや、待てよ…! 昔読んだ神話に、 人間と結ばれた神様ってのが いた気がする… シャルロット: 神様がどうしたの? ジャン: !! い、いえいえいえ! 何でもありませ〜ん! そ、そんなことより、 何でこんな場所に 呼び出したんですか? シャルロット: それは…その… もう、分かってるくせに! ジャン: (え? 照れリアクション?!) (人気のない場所に呼び出して… しかも照れた雰囲気… ひょっとして…ひょっとするのか…?) シャルロット: 特別なお礼を…しに来たの…! ジャン: (来たこれー!!) (ここから妄想) ジャン: みなまで言わないでください… シャルロットさんのお気持ちは、 よく分かりました… シャルロット: え? ジャン: 愛の前には、種族も体格差も 関係ありませんよ! それに… シャルロット: それに…? ジャン: 僕は…ちっちゃい人も大好きです!! シャルロット: ちっちゃいって言うな…もう! …でも、嬉しい… ジャン: (か、かわいい…) シャルロット: ジャン… ジャン: シャルロットさん… (キスシーン) シャルロット: ねえ、触ってみて 小っちゃいけど…ドキドキしてるのがわかる? ちょっと、怖いけど… 来て… ん…溶け…ちゃいそう… (現実) シャルロット: ちょっと、ジャン! 何よ、その顔! ちゃんと聞いてる? ジャン: え、あれ? シャルロット: やっぱり聞いてない! せっかく気持ちをこめて歌ったのに! ジャン: …それは…どういう…? シャルロット: もう! どこから聞いてなかったのよ! この前のお礼だってば! ジャンのためだけに歌うって… ジャン: 特別なお礼って… シャルロット: 当たり前でしょ! 人間の前で歌うのだって特別なのよ? 人間のために歌うんだから、 それはもう、すごく特別!! そんな名誉な人間、 ジャン以外には、 きっと誰もいないわよ? ジャン: あ、ありがとうございます… (し、しまったぁ…! 妄想にハマりすぎて… 大事なものを聞き逃しちゃった!)
タイムスタンプを変更しない
[[フェアリー]] 暫定的に"フェアリー"のデフォルト名"シャルロット"で載せる事にします。 #contents *第一回 [#i839ef7e] ジャン: 最近、全然ゆっくりしてなかったし、 たまには散歩でもしようかな〜。 ???: きゃっ! ジャン: ん? 今の声は… ???: ちょっと! あぶないでしょ?! ジャン: 声はするのに、姿は見えず… ま、まさか! ゴースト!? 助けてメルファさーん! シャルロット: そんなわけないでしょ! えいっ! ジャン: いたっ! いきなり足が… って、シャルロットさん! 何するんですか、いきなり! シャルロット: 当然の報いでしょ! わたしを蹴飛ばそうとした上に 謝りもしないなんて… ジャン: え? あ、そうだったんですか… すいません、全然気づきませんでした。 シャルロット: っ! 私を上から 見下ろすんじゃないっ! ジャン: いったぁっ!! す、すねが…折れてはいないけど… 真紫色に… シャルロット: 自業自得よ! しばらくそうして転げてなさい! ジャン: そ、そんな…僕、 何か悪いことしました…? シャルロット: ふんっだ! わたしが小さいからって、 偉そうにするんじゃないわよっ! ジャン: えぇ、そんなつもりじゃ… そもそも、小さくて 何が悪いんですか? シャルロット: ま、また言った…!! ジャン: 僕は、大きくても小さくても 気にしませんよ! シャルロット: …大きいからって… ジャン: え? シャルロット: 大きいからって、 威張るんじゃないわよっ!! ジャン: えぇ?! 僕がですか? …も、もしかして、胸の話じゃ なかったんですか? シャルロット: 身長の話よ! ジャン: あ、そうだったんですか! 僕は、てっきり貧乳で悩んでるのかと… シャルロット: っ! う…うるさぁぁぁぁいっ!! ジャン: ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!! シャルロット: ふんっ! ジャン: な…なるほど… ちっちゃいは禁句なんだ… き、気を付けよう…げふぅ… *第二回 [#ib0ded87] ジャン: よし! 足元には誰もいないな… はぁ…散歩するのも一苦労だなんて… でも、うっかりすると この前みたいなヒドイ目に… シャルロット: そうなの…ふふ… ジャン: はっ! シャルロットさんの声! 良かった、足元じゃない… 向こうの方から聞こえるな… シャルロット: そうなんだ! みんな、この近くに住んでるのね。 ジャン: あ、いたいた! シャルロットさんと… 何だろう、あの生物? 鹿のような牛のような… シャルロット: きゃっ! そんなトコなめないで! きゃはは! くすぐったいから! ジャン: むふぉ! 妖精と異形のからみ… うっ…鼻血が出そう… シャルロット: あっ! そこっ… ダメだったら・・・! んっ! くすぐったい…ってば! もう! ジャン: な、何と言う桃源郷… グッジョブ! 謎の生物! そうだ! この素晴らしい光景を 後世に伝えなくては…! 紙とペン…紙とペン… あった! …目の前に現れた光景は、 可愛らしい妖精が奇妙な生物に なめ回されるという、何とも… シャルロット: …あれは、精霊の一種よ。 地面から生まれるの。 ジャン: あ、そうなんですね! ありがとうございます。 奇妙な精霊になめ…はっ! あ、シャルロットさん…? そ、そんなところで何を…? シャルロット: それは、こっちのセリフなんだけど。 そんなところで何をしてるの? ジャン: いや、僕はその…心穏やかに書物を したためようかなーなんて… シャルロット: のぞきをしながら? ジャン: えーっと、それはその… シャルロット: ふん! これだから人間は…! もう、近づかないでよね! ジャン: …ふぅ、助かったぁ! また、手榴弾を食らうかと思った… 今度は、見つからないように そーっと近づこう… ん? 何だ、今の音…って、これは! シャルロットさんのマイク型手榴弾!? しまっ…!! …あれ? 爆発しないな… よかった、不発だったのか! ラッキー! よぉし! 追跡再か… ぎゃあぁぁぁぁっ! …じ、地雷…? そ…そうか…あのマイクには… こういう使い方もあるんだ…げふっ。 *第三回 [#m2045c55] ジャン: ん…? こんなところに血痕が… 向こうの方まで続いてる… モンスター…じゃないな。 人か亜人のものっぽいけど… 山賊だったりしないよな…? …何にせよ、ヒーラーとして けが人は放っておけないな… 一応、行ってみるか… シャルロット: …痛っ…くっ! ジャン: シャルロットさん! ど、どうしたんですか、その腕! シャルロット: ジャン! 何、またのぞき!? ジャン: 違いますよ! 地面に血が付いてたから、 誰かケガしたのかと思って、 たどって来たんです! そんなことより、その腕の傷は? シャルロット: っ! べ、別に何でもないわよ… さっき、戦闘中に転んで、 そばの石で切っただけ! ジャン: 意外とうっかりさんなんですね… ともかく、傷を見せてください。 シャルロット: …何よ、杖なんか取り出して? ジャン: 何って、治療ですよ! 血が出てるじゃないですか。 シャルロット: いや。 ジャン: は? シャルロット: 人間なんかに助けてもらうなんて、 絶対にいや! ジャン: そんな、意地張らなくても… と言うか、何でそんなに 人間を嫌うんですか? シャルロット: …胸に手を当てて、 よく考えなさいよ。 ジャン: では失礼して… シャルロット: 自分の胸よ! ジャン: 冗談ですよ。 場を和ませようと思いまして… シャルロット: 全く… ジャン: あはは、すいません。 じゃ、改めてヒールを… シャルロット: だから、いらないってば! こんな傷すぐ治るし、 人間の助けなんていらない。 ジャン: …分かりました。 じゃあ、帰っちゃいますよ? 本当に大丈夫なんですね? シャルロット: …… ジャン: …あぁ、大変だぁ。 傷薬を落としてしまった。 おかしいなぁ、見つからない。 シャルロット: 急に何よ? ジャン: まぁいいか。また調合しよう。 シャルロット: 何よ、下手な芝居して… 人間のくせに…変なやつ… *第四回 [#o57be794] ジャン: うーん…シャルロットさんってば、 何であんなに人間を嫌うんだろう? ヒールもさせてくれないなんて、 よっぽど嫌いな証拠だよなぁ… 一体、どうすれば仲良く なれるんだろう… 何か、共通の話題でもあれば、 少しは話が出来るのかな… 精霊: …… ジャン: うーん…おや? あの鹿みたいな奇妙な生物は… 地面から生まれる精霊だっけ…? そう言えば、シャルロットさんって 精霊と仲がよさそうだったな。 ってことは、精霊と仲良くなれば、 シャルロットさんとも、少しは仲良く なれるかも…! とりあえず、話しかけてみよう! あの〜… 精霊: ……!! ジャン; あ、逃げられた…! って、足早っ! 走って追いかけるのは、 絶対に無理だな… よし! こうなったら、 ワナを仕掛けよう! 足さえ封じれば、きっと…痛っ! 何だ!? 頭に何かが…って、これは! マイク型手榴弾…! ぎゃあぁぁぁぁっ! シャルロット: 精霊をいじめるな!! ジャン: あ、シャルロットさん!? 何でこんなところに? シャルロット: 精霊に呼ばれたからよ! 人間に襲われている、 助けて…ってね! ジャン: 言葉がわかるんですか?! シャルロット: 妖精なんだから、当たり前じゃない! そんなことより、精霊を捕まえて いったい何をする気だったの?! ま、まさか…食べ… ジャン: そんな、誤解です! これには深いわけが… シャルロット: 何を今さら…! ワナがどうとか言ってたじゃない! ジャン: はっ! 目的を見失ってた! 違うんです! ただ、仲良くなろうと 思ってただけなんで… またかぁぁぁぁぁっ! シャルロット: 全く! これだから人間は…! ちょっと見直してたのに… ジャン: …ご、ごめんなさい…がくっ… *第五回 [#gdc12863] シャルロット: どうしよう…このままじゃ… ジャン: シャルロットさん。 どうしたんです? 何か困りごとですか。 シャルロット: ジャン! …何でもないわ、 人間には関係ないことよ! ジャン: で、でも…すごく困ってるように 見えるんですけど…そんな時は、 お互い様ですよ! シャルロット: …… ジャン: …シャルロットさん? シャルロット: …仕方ない…ジャン、 傷薬、売ってもらえない? ジャン: え? すいません、 ちょうど切らしてるんですが… どこかケガしたんですか? シャルロット: …タイミングが悪い… こうなったら…! ジャン: 何ですか? シャルロット: …ついて来て! ジャン: え? あ、待ってください! 精霊: …… ジャン: この奇妙な生物は… もしかして精霊ですか? ケガをしてるみたいですが… シャルロット: あなた、ヒーラーだったわよね? この子の傷、直せるわよね? ジャン: え、えぇ、もちろん… じゃ、早速… 精霊: ……! ジャン: 大したケガじゃなさそうです。 すぐに動けるようになりますよ。 シャルロット: よかった…ケガしてるの見つけて、 どうしようかと… ジャン: こんなことなら、もっと気軽に 頼んでくれてもいいのに… シャルロット: …代償は何? ジャン: 代償? もしかして、 今のヒールですか? シャルロット: そうよ。人間は、何をするにも 代償を取るものなんでしょ? あぁ、だからさっき傷薬を売れと… 別にこれくらい、いいですよ。 大したことしてませんし… シャルロット: そんなこと言って、後から急に 何か要求するんでしょ! ジャン: そんなことしませんって! …分かりました、それじゃあ、 僕を信用してください。 シャルロット: …何それ? ジャン: そのままの意味ですよ。 後から、何か要求なんてしません。 信じてください、それが要求です。 シャルロット: それだけ? お金とかじゃないの? ジャン: まぁ、一人前ならともかく、 僕は半人前のヒーラーですし… シャルロット: ふーん…人間にしては、いいや… じゃなくて、変わってるわね。 ジャン: そうですか? 僕はむしろ、 すごくまともなつもりですけど。 シャルロット: …ありがと…! ジャン: え? 今、何て… あ、行っちゃった… もしかして、お礼だったのかな…? *第六回 [#i3f0662a] ジャン: …ん? 何の音だ? 何か聞こえる… これは…声? じゃなくて、歌? こんなところで、歌が聞こえるなんて… 向こうから聞こえるな… シャルロット: 〜♪ ジャン: うわ! 精霊がいっぱいいる…! あれ? 中心にいるのは… …シャルロットさん? 歌詞は分からないけど、 すごく綺麗な歌声だ… …妖精の言葉かな? 精霊たちも聞き入っている…ように見える。 …せっかくだし、 もうちょっと近くに… 精霊: …!!! ジャン: わっ! ご、ごめん! 尻尾踏んじゃった! シャルロット: 誰! …人間?! 見られたからには、ただでは… ジャン: ちょっと待って! マイクを投げないでください! ぼ、僕ですよ! シャルロット: …何だ、ジャンだったの? もう、驚かせないでよ。 ジャン: それは、僕のセリフですよ! いきなり、マイクを投げようと しないでください! シャルロット: そういうしきたりなの。 歌う姿を人間に見られてはいけない。 見た者は… ジャン: み、見た者は…? シャルロット: まぁ、あなたは悪い人間じゃ ないみたいだから、見逃してあげる。 ジャン: (よ、妖精って… 意外と怖い生物だったんだ…) …それにしても、シャルロットさん、 そんな特技があったんですね! すごく綺麗な声でした! シャルロット: ふふ…歌うの好きだから、 そう言ってもらえると嬉しい… ジャン: (あ、照れてる…) シャルロット: さて、と。 今日はもう、おしまいね。 ジャン: え? まだちょっとしか 聞いてないんですけど… シャルロット: だって、さっきの騒ぎで 観客の精霊たちが いなくなっちゃったし… ジャン: あの…まだ僕がいるんですけど… シャルロット: ダーメ! 見逃すだけで 十分特別なんだから! 独り占めなんてさせないわよ? ジャン: えぇ〜そんなぁ〜… *第七回 [#f67eb7cb] ジャン: …… ???: ジャン!! ジャン: この、足元から声が聞こえる パターンは…シャルロットさん? シャルロット: ちょっと! 見下ろさないでよ! ジャン: そう言われても、身長差はどうにも… って、空飛べばいいじゃないですか。 シャルロット: それもそうね…よっと! せっかくだから、たまには 見下ろす位置に… ジャン: っ! 純白のパンティ…!! シャルロット: …! 何するのよ! このスケベ!! ジャン: 痛っ! 自分からその高さに 飛んだんじゃないですか! シャルロット: 全く…人間は油断もスキもない… って、それどころじゃなかったわ! ジャン、ついてきて! ジャン: あ、ちょっと! 待ってください! 精霊: …… ジャン: (タヌキっぽいけど… 何か変な生物がいる…) もしかして、また精霊が ケガしたんですか? シャルロット: うん、助けを呼ぶ声が聞こえて… ジャン、ヒールをしてあげてくれない? ジャン: もちろんいいですよ。 じゃ、早速… 精霊: ……! ジャン: この精霊も、大したケガじゃないです。 きっとすぐによくなると… シャルロット: さ、次に行きましょ! ジャン: え? あ、ちょっと! 精霊: …… ジャン: (今度は…何だろう? 形容しがたい形をしている…) …この精霊もですか? シャルロット: うん。 ジャン: 分かりました… 精霊: ……! ジャン: あの…さっきの精霊もそうですけど、 あんまり大したケガじゃ ないみたいですけど… シャルロット: 終わったわね! それじゃ、次に行きましょ! ジャン: えぇ〜?! ジャン: …はぁ…はぁ…はぁ… こ、こんなにヒールをしたのは、 初めてです… シャルロット: お陰で、この辺りの精霊は、 みんな元気になったわ! ジャン: それはいいんですが… 大したケガじゃない精霊が 多かったような気が… シャルロット: でも、痛がってるのに放っておくのも、 気分が悪いじゃない? ジャン: それはそうですが… さすがに…疲れました… シャルロット: あ、また精霊の声が… ジャン: えぇ!? もう限界です… シャルロット: …仕方ないわね。 今度、特別なお礼をしてあげるから、 もうちょっと頑張って! ジャン: 特別? 一体どんな…? シャルロット: それは、その時のお楽しみよ。 ジャン: …はぁ、分かりましたよ… *第八回 [#lfdf86be] ジャン: シャルロットさん… こんなところに呼び出すなんて… この前のお礼を、って言ってたけど、 何でわざわざ、こんな人気のない 場所に…? まさか…愛の告白?! わたし自身がお礼よ…?! …なわけないよな。 種族が違うし、体格も違うし… いや、待てよ…! 昔読んだ神話に、 人間と結ばれた神様ってのが いた気がする… シャルロット: 神様がどうしたの? ジャン: !! い、いえいえいえ! 何でもありませ〜ん! そ、そんなことより、 何でこんな場所に 呼び出したんですか? シャルロット: それは…その… もう、分かってるくせに! ジャン: (え? 照れリアクション?!) (人気のない場所に呼び出して… しかも照れた雰囲気… ひょっとして…ひょっとするのか…?) シャルロット: 特別なお礼を…しに来たの…! ジャン: (来たこれー!!) (ここから妄想) ジャン: みなまで言わないでください… シャルロットさんのお気持ちは、 よく分かりました… シャルロット: え? ジャン: 愛の前には、種族も体格差も 関係ありませんよ! それに… シャルロット: それに…? ジャン: 僕は…ちっちゃい人も大好きです!! シャルロット: ちっちゃいって言うな…もう! …でも、嬉しい… ジャン: (か、かわいい…) シャルロット: ジャン… ジャン: シャルロットさん… (キスシーン) シャルロット: ねえ、触ってみて 小っちゃいけど…ドキドキしてるのがわかる? ちょっと、怖いけど… 来て… ん…溶け…ちゃいそう… (現実) シャルロット: ちょっと、ジャン! 何よ、その顔! ちゃんと聞いてる? ジャン: え、あれ? シャルロット: やっぱり聞いてない! せっかく気持ちをこめて歌ったのに! ジャン: …それは…どういう…? シャルロット: もう! どこから聞いてなかったのよ! この前のお礼だってば! ジャンのためだけに歌うって… ジャン: 特別なお礼って… シャルロット: 当たり前でしょ! 人間の前で歌うのだって特別なのよ? 人間のために歌うんだから、 それはもう、すごく特別!! そんな名誉な人間、 ジャン以外には、 きっと誰もいないわよ? ジャン: あ、ありがとうございます… (し、しまったぁ…! 妄想にハマりすぎて… 大事なものを聞き逃しちゃった!)
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